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私が英語教育に携わりたいと思ったのは、10年ほど前にさかのぼります。当時、外資系企業に勤めていた私は、奇跡的に管理職のポジションまで昇進していました。決してエリートと言われるような学歴や経歴を持っていなかったにも関わらず、そのポジションまで辿り着けたのは、外資がいわゆる実力主義であり学歴に捉われず競争社会に参加することができたからでした。東大出身の同僚と同等に議論できる環境は学歴コンプレックスを払拭してくれました。一方で、ある上司から「君は英語ができたら社長になれるのにね。」と、揶揄されるほど英語レベルは酷いもので、仕事上度々英語が大きな壁となっていました。海外出張時は、海外のクライアントと商談するためのプレゼン資料を英語が堪能な同僚に頭を下げて作ってもらい、発表の場面では英語での質問責めに言葉に詰まる私を見かねて、上司が流暢な英語でその場を和ませるなど、とにかく肩身の狭い思いを常にしていました。まさに英語コンプレックスに押し潰れる日々でした。

そこで一念発起し、英語スクールに通い始めたのです。巷では、短期で英語が話せるようになったなどの広告も多々あり、私もそうなるものと確信し“コンプレックス”を払拭すべくさまざまなスクールに通ったものでした。ただどれだけ通えども上達はしませんでした。なぜ他の人達は英語が堪能なのに私は一向に成果がでないのかと自問自答を繰り返していました。英語さえ同僚のように使えこなせたら、人生はもっと変えられるのにと強く心に抱くようになりました。さらにはどのような英語学習なら確実にスキルを伸ばせるのかと深く知りたくもなり、結果として異業種であった英語教育に携わることが「自分にとって挑むべき未来なのでは」と考えるようになったのです。その頃はすでに50歳を超えていましたが、家族が「自分の人生なのだから後悔しないで」と背中を押してくれたので、新たな人生の一歩を踏み出す決意をしました。

それから、数年かけ留学の準備をして58歳で退職、アメリカで一年三ヶ月を英語教授法(TEFL)の修得に向け全力で打ち込みました。帰国後は実際の教育現場を経験するため、学習塾で数年かけて勉強の本質を学び直してきました。多くの学習者が直面する苦悩や挫折を私も数え切れないほど経験してきました。ましてや最強の敵である弱い自分に何度も負けてきました。だからこそ、英語習得に苦慮されている皆さんに寄り添えると思っています。

ぜひ、英語習得を成し遂げご自身がもつキャリアとともに、新たな人生を手に入れてください。全力で応援します。そして、LBEのコミットメントでもある、「真なる情報を掴み取る力」と「世界の人々とつながる力」の価値を共有いただけたら幸いです。